サンコーラクアmini color TDWS25SBL入門

目次

• 比較概要
• 比較表
• 比較詳細
• まとめ

概要

シロカ SS-MH351、東芝 DWS-33A。どちらも「工事不要で置きやすい据え置き型」として、キッチン事情が厳しめな日本の住宅でも導入しやすい存在感のある選択肢です。一方で、日々の台所に本当に馴染むかどうかは、スペックの数字だけでなく「どこに置けるか」と「どこまで続けて使える手軽さ」で決まります。

サンコー ラクアmini color TDWS25SBLは、幅約30.8cm×奥行約31.5cm×高さ約41.5cm・本体約8kgというかなりコンパクトなサイズで、工事不要のタンク式。シンク横やカウンターのちょっとした空きスペースに「すっと」置けることが最大の武器です。上部タンクに水を注ぐだけで使え、1〜3人用クラスとしては少なめの約3.2Lで1回分の標準コースが回せるのも、日々の水道代や気持ちのハードルを下げてくれます。上下一体のダブルノズルによる立体的な洗浄と温風乾燥を組み合わせ、軽食中心の暮らしや一人〜二人暮らしの食器量に現実的な解を提示してくれるモデルです。色展開がミスティブルーとクラシックローズの2色で、キッチンの雰囲気に合わせて選べるのも、生活空間になじませる後押しになります。

対して、シロカ SS-MH351は4〜5人分・食器36点対応の大容量モデルで、幅約55cm・奥行約35cmと「スリムだけれどもしっかり大きい」サイズ感。工事不要の自動給水方式と分岐水栓を切り替えられる2WAY仕様で、一度に洗う量を増やしたいファミリー向けの設計です。東芝 DWS-33Aは〜3人用・食器18点クラスで、タンク容量約6Lの上部給水式。ラクアmini colorより一回り大きいものの、UV除菌や高温除菌コースなど、日常の衛生面を重視した機能が揃っており、「家族3人分をまとめて洗いたい」ニーズに安定感のある答えを用意しています。

ラクアmini color TDWS25SBLは「置ける」「動かせる」「水量も気持ちも重くなりすぎない」というミニサイズならではの設計思想が明確です。手洗いでは面倒になりがちなグラスや小皿、カトラリーを「ついで」に放り込める気軽さがあり、忙しい夜でもシンクに食器を溜めないという小さな勝利を積み重ねやすいのがポイント。SS-MH351やDWS-33Aと並べて仕様を見比べることで、「自分のキッチンにはどこまでのサイズ・どこまでの容量がちょうどいいのか」がくっきり見えてきます。

比較表

比較詳細

ラクアmini color TDWS25SBLを使い始めて最初に感じたのは、「数値上は小さいのに、実際に入る量は意外と頼もしい」ということでした。幅30cmちょっとの本体に、11〜12点分の食器とカトラリーがきちんと収まるようにラックが設計されていて、カップ・小皿・ボウル・箸類の入り方に無理がありません。シロカ SS-MH351と実際に並べてみると、SS-MH351は幅55cmクラスでかなり存在感があり、キッチンボード全体を「食洗機中心」に組み直すイメージになります。その分、4〜5人分の食器を一度に呑み込める収納力があるので、家族向け・まとめ洗い派には心強いスケール感です。

東芝 DWS-33Aは、ラクアmini colorとSS-MH351の中間イメージで、〜3人用・食器18点クラス。31Lの庫内容積に大皿3枚（最大27cm）まで対応しているので、夫婦＋子ども1人くらいの家庭なら、1日1〜2回の運転でちょうど良いサイズ感です。タンク式で水栓工事不要な点もラクアminiと共通していて、「とりあえずシンク横に置いて、上の給水口に水を入れて使い始められる気軽さ」があります。

洗浄力に関しては、ラクアmini colorは上下2本の回転ノズルから噴射される水流がしっかりしていて、小さめのグラスやボウルの底に残りやすい汚れまできちんと届く印象です。油が多めのフライパンやカレー皿を標準コースに放り込んでも、乾燥後に取り出したタイミングで「もう一度洗いたい」と感じるケースは少なく、手洗いよりもガラスコップのキュッとした仕上がりが安定しやすいと感じました。感覚としては、「人数分の食器＋ソースで汚れた小鍋」くらいまでなら、サイズの割にかなりよく頑張ってくれる印象です。

一方、シロカ SS-MH351は、最高約75℃の高温水と360°回転ノズルによる高圧噴射が武器で、標準〜念入りコースを選ぶと「こびりつきそうな油汚れもほぼ一掃する」くらいのパワーがあります。実際に揚げ物後の油切り網や、大きめのフライパンを詰め込んでみると、洗い上がりのムラは少なく、「とにかく一気に片付けたい」日に頼れる感じです。ただし、構造上どうしても本体サイズが大きくなっているので、設置スペースに余裕があることが前提条件になります。

東芝 DWS-33Aは、回転スプレーアーム＋天井ノズルのW噴射と約75℃の高温すすぎが特徴で、「大皿＋小物」の混在パターンでも洗い残しを感じにくいバランス型の洗浄性です。高温除菌コースやUV温風コースも選べるので、衛生面を重視したい家庭では、まな板や子どもの食器をまとめて除菌する用途にも向いています。個人的には、カトラリー用の小物入れがしっかりしているので、フォークやスプーンを雑に放り込んでも絡まりにくく、細かいストレスを減らしてくれる点が好印象でした。

動作音については、イメージと実測値が逆転しやすいポイントです。カタログ値で見ると、ラクアminiシリーズは約45dB前後で、図書館より少しにぎやかな程度の静かさ。体感としても「テレビを普通の音量でつけていれば、会話は問題なくできる」レベルで、ワンルームのキッチンでも夜のスピードコースならギリギリ許容できる印象です。DWS-33Aは約41〜43dBとさらに静かで、運転を開始すると「水が回っているのはわかるけれど、生活音に紛れて気になりにくい」という音量。静かさを優先するなら、数字上は東芝が一歩リードしています。

逆にシロカ SS-MH351は、公式で56〜58dBとされています。実際に回してみると、洗濯機ほどではないものの「しっかり動いているな」とわかるくらいの音は出るので、LDK一体の間取りだと夜間の使用は少し気を遣います。ただ、レビューでもよく指摘されているように「運転音はするが、そのぶん洗浄力も高い」というバランスなので、夜は控えめにして、夕食〜片付けの時間帯にまとめて回す運用にしてしまえば、そこまで大きなマイナスには感じませんでした。

乾燥については、ラクアmini colorは温風乾燥でしっかり水気を飛ばしてくれますが、プラスチック容器や深めのボウルの底には少し水滴が残ることがあります。その程度であれば、取り出しながらサッと布巾で拭うだけで済むので、「完全にカラカラまで乾いていなくてもOK」という人なら問題は少ないはずです。シロカ SS-MH351は温風乾燥の時間設定がやや長めで、標準コース＋乾燥までかけると、全体の運転時間がどうしても伸びがち。そのかわり、陶器やガラスの乾き具合は安定していて、朝に終わるようタイマーをかけておけば、朝食のタイミングではほぼ完全に乾いた状態になっていました。

東芝 DWS-33Aは、ヒーター式温風乾燥でパワーがあり、特にガラス類の乾きが早い印象です。高温除菌コースと組み合わせると「除菌＋乾燥までをまるごと任せる」感覚で使えるので、まな板や子どもの食器、タンブラーなど、衛生面が気になるアイテムを中心に回すと満足度が高いです。その分、消費電力はラクアmini colorより高めですが、1回あたりの使用水量は約6Lと手洗いに比べれば十分節水できます。

操作性に関しては、ラクアmini colorが一番シンプルです。前面のタッチパネルはアイコンが素直で、コース名も「通常」「強力」「スピード」「乾燥」と直感的。初日は取扱説明書を確認しましたが、2〜3回使うとほぼ見なくても操作できるようになりました。たとえば、夜遅く帰宅して「とりあえずグラスとプレートだけ片付けたい」というとき、何も考えずにスピードコースを押してスタートすれば、それで事足ります。

シロカ SS-MH351は、コース数が多くタイマーやUV除菌などのオプションも豊富なぶん、最初はボタンの意味を覚えるまで少し時間がかかります。「おまかせ」に任せてしまえばほぼ問題はないのですが、汚れ具合に合わせてコースを選び分けたい人は、最初の数日はパネルの表示を確認しながら操作することになりがちです。その代わり、一度自分なりの「鉄板パターン」が決まると、毎日同じ操作で回せるので、慣れてしまえば快適です。

東芝 DWS-33Aは7コース＋UV温風と多機能ですが、モード切り替えは比較的わかりやすく、説明書を見ながら一度試してしまえば、あとは「標準」「スピーディー」「高温除菌」あたりを状況に応じて選び替えるだけで運用できます。特に、子どものプラスチック食器や水筒を洗うときに低温コースが使えるのは、熱変形が気になる人には安心材料です。

実際の使い分けとしては、ラクアmini color TDWS25SBLは「毎食後のちょこっと洗いを自分の代わりにこなしてくれる相棒」、シロカ SS-MH351は「一日の終わりにシンクを一気に空にしてくれる主力級」、東芝 DWS-33Aは「家族3人前後の日常をちょうどよく支える万能型」というイメージに近いです。自分の生活に一番近いパターンをイメージしながら選ぶと、買ったあとに後悔しにくくなります。

まとめ

総合的に見て、最も「小さくてもしっかり働く」バランスが取れているのがサンコーのラクアmini color TDWS25SBLです。コンパクトさゆえに一度に洗える量は限られるものの、上下ダブルノズルの高い洗浄力と温風乾燥、約3.2Lという少ない使用水量がうまく噛み合っていて、「一人〜二人暮らしで、毎食後の洗い物をとにかく手放したい」人にはぴったりの一台です。幅30cmそこそこのスペースがあれば置けるので、賃貸キッチンやワンルームでも導入しやすく、運転音も比較的静かで夜のスピードコースなら現実的に使えます。コンパクトな本体からは想像しにくいほど食器が入り、洗い上がりのガラスの透明感も高く、総合評価は5点としました。

次点で高評価なのが東芝 DWS-33Aです。〜3人用・食器18点クラスの容量と、約6Lの使用水量、ヒーター式温風乾燥の組み合わせは、家族3人程度の暮らしにちょうど良い設計で、「毎晩1回しっかり回す」スタイルにハマります。高温除菌やUV温風コースも備えているので、衛生面への安心感は3機種の中でもトップクラス。静音性も高く、リビング一体型のキッチンでも使いやすいのが強みです。設置スペースにラクアmini colorより少し余裕がある家庭なら、「容量と静音性のバランス型」として4点評価を付けられる実力派です。

シロカ SS-MH351は、4〜5人分・食器36点という圧倒的な収納力と、高温高圧洗浄＋温風乾燥＋UV除菌という充実した機能群が魅力です。実際に大皿や鍋を含めて一度に詰め込める量は心強く、「1日に1〜2回まとめて回す」運用では家事負担を大きく減らしてくれます。ただし、本体サイズが大きく重量も約21kgあるため、置き場所の自由度は3機種の中で最もシビア。運転音も他の2機種に比べて大きめなので、夜間の使用は周囲の環境次第になります。大人数世帯や「食器も調理器具も全部まとめて任せたい」人には刺さる一台ですが、設置条件のハードルを考慮して評価は3点としました。

結論として、「小さな台所でも無理なく置けて、毎日の洗い物を確実に軽くしたい」という人にはラクアmini color TDWS25SBLがベストチョイスになります。設置スペースと家族構成に余裕があるなら、容量重視でシロカ SS-MH351、バランス重視で東芝 DWS-33Aという選び方も有力です。どの機種も手洗いに比べれば確実に家事を楽にしてくれますが、特にラクアmini colorは「小さいのに頼もしい」というギャップが大きく、日常のストレスを地道に減らしてくれる存在としておすすめできます。

引用

https://www.thanko.jp/view/item/000000004715

https://www.siroca.co.jp/product/ss-mh351

https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/products/dishwasher/dws-33a/

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