シロカ SB-1D151(W)で餅もパンも楽しむ|パナソニック SD-CB1・象印 BB-ST10と徹底比較


目次

比較概要

パナソニック SD-CB1、象印 パンくらぶ BB-ST10(レンティオで取り扱いのあるモデル)、そしてシロカ SB-1D151(W)を並べて検討すると、それぞれの立ち位置がよく見えてきます。3機種ともカテゴリとしてはホームベーカリーですが、SB-1D151(W)とBB-ST10は公式に「もちコース」を備えた餅つき対応モデル、SD-CB1はあくまでパンづくりに特化したコンパクト機という役割分担になっています。

シロカ SB-1D151(W)は1斤タイプ・約500Wのホームベーカリーで、食パンや米粉パンはもちろん、もちつきや甘酒、ヨーグルトまで20メニューを一台でこなせる守備範囲の広さが特徴です。コンパクトな筐体に多彩なメニューを詰め込んだ「オールラウンダー」で、日常の食パンから和のメニューまで使い回したい家庭に向いています。一方でパナソニック SD-CB1は約0.6斤のミニ食パン専用タイプで、消費電力は約285Wと省エネ寄り。公式にはもち・パスタ・うどんのメニューは搭載されておらず、あくまで「毎朝の食パンを小さく・おいしく・手軽に」というテーマに絞り込んだモデルです。

象印 パンくらぶ BB-ST10は1斤タイプのホームベーカリーで、高火力の底面ダブルヒーターと自動具材投入機構、さらにもちコースまで備えた「しっかり作り込みたい人向け」の一台です。パンの焼き上がり重視で選びやすい機種でありながら、もちコースでつきたての餅も楽しめるため、「パン屋のような食パン」と「正統派の餅」を両立したいユーザーに刺さります。またBB-ST10はレンティオでレンタルできるため、購入前に実際の音やサイズ感、仕上がりを試せるのもメリットです。

このように、SB-1D151(W)は「1台でパンも餅も幅広く楽しみたい家庭向け」、SD-CB1は「毎朝の食パン専用機としてキッチン常設したい人向け」、BB-ST10は「本格的なパンと餅の仕上がりを追求したい人向け」と住み分けができます。ここから先では、スペックと実際の使用感をもう一段深く掘り下げ、餅づくりとパンづくりの両面から3機種の違いを見ていきます。

比較表

機種名 シロカ SB-1D151(W) パナソニック SD-CB1 象印 パンくらぶ BB-ST10
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タイプ ホームベーカリー(餅つき対応) ホームベーカリー(パン専用) ホームベーカリー(餅つき対応)
容量(食パン) 1斤 約0.6斤 1斤
消費電力 約500W 約285W 約450W(ヒーター)
サイズ 約幅23.2×奥行29.5×高さ25.3cm 約幅18.8×奥行28.5×高さ24.3cm 約幅22.5×奥行31.5×高さ34.5cm
重量 約3.6kg 約4.0kg 約7.5kg
操作方式 ボタン式 ボタン式 ボタン式
タイマー機能 あり(最長約13時間) あり(予約タイマー対応) あり(時計式タイマー)
付属品 計量カップ、計量スプーン、パンケース、パン羽根 など 計量カップ、計量スプーン、パンケース、パン羽根 など 計量カップ(2個)、計量スプーン、樹脂製めん棒 など
モード数 約20メニュー(パン/生地/もち/甘酒など) 約20メニュー(30種類) 自動メニュー数 約26種類
コード長 約1.4m 約1.0m 約1.0m
安全機能 温度ヒューズ ほか 温度ヒューズ ほか フタ開閉時回転停止機構 ほか
材質 プラスチック、金属 プラスチック、金属 プラスチック、金属
カラー ホワイト系 ホワイト ホワイト
電源 AC100V 50/60Hz AC100V 50/60Hz AC100V 50/60Hz
製造国 中国 中国 中国
保証期間 1年間 1年間 1年間
パン機能 あり(食パン・アレンジパンなど) あり(デイリーパン・ごはん食パンなど) あり(高火力・ダブルヒーターで食パン)
生地作り機能 あり(パン生地・ピザ生地など) あり(パン生地・ピザ生地など) あり(パン・めん生地など)
餅つきコース あり(公式もちつきコース) なし(公式メニューには非搭載) あり(公式もちコース)

比較詳細

シロカ SB-1D151(W)を実際に使ってみると、まず感じるのは操作のシンプルさです。パネルの表示がわかりやすく、パンも餅も「メニュー番号を選んでスタートするだけ」で流れが完結します。特にもちコースは、浸水を済ませたもち米を入れておけば、あとはブザーが鳴るまで見守るだけなので、初めて餅づくりに挑戦する人でも戸惑いが少ないと感じました。

一方、パナソニック SD-CB1は、公式にはもち・パスタ・うどん用のコースは搭載されておらず、あくまで約0.6斤の食パンや米粉パンを手軽に焼くことに特化したモデルです。こねや焼きのプログラムは非常に安定していて、パンづくりだけを見ると「とにかくシンプルで失敗しにくい」印象。メニュー数自体は20メニュー・30種類と十分で、パン生地・ピザ生地・ケーキ・ジャムなど、日常使いに困らないラインナップになっています。

象印 パンくらぶ BB-ST10は、パンづくりを主役にしながら、もちコースやめん生地コースも備えた「全部入り」に近い構成です。高火力の底面ダブルヒーターと自動具材投入機構のおかげで、具入りパンや耳までふんわりした食パンの完成度が高く、パン屋の香りと食感を自宅で再現したい人にはかなり刺さります。もちコースも用意されているため、「普段はパン、年末年始は餅」という使い方にも対応できます。

SB-1D151(W)でついた餅は、弾力がしっかりありながらも口当たりが柔らかく、家庭で食べるには十分以上の仕上がりでした。丸めてきな粉をまぶしたときの表面はなめらかで、手にべたべたと張り付きにくく、成形のストレスが少ないのも好印象です。象印 BB-ST10のもちコースで作った餅は、どちらかというと粘りとコシの強さが際立ち、「焼き餅にしても負けない弾力」が欲しい人に向くバランスでした。SB-1D151(W)はその中間に位置し、やわらかさとコシのバランスが取れているので、家族の好みが分かれる場面でも落としどころを作りやすいと感じました。

パンの仕上がりで比べると、個性はさらにはっきり出ます。シロカ SB-1D151(W)の食パンは、ややもっちり寄りのクラムで、厚切りにしても内側がしっとりしているのが特徴です。トーストしても耳が固くなり過ぎず、「外はさっくり・中はしっとり」が保たれます。パナソニック SD-CB1は、約0.6斤という小ぶりサイズならではの軽快さがあり、サクッとした耳と軽めのクラムが朝食向き。半分に割ってそのまま齧るような食べ方がよく似合う軽さで、「毎朝食べても飽きにくい」という印象でした。象印 BB-ST10は、高火力・底面加熱ダブルヒーターのおかげで、ミミまでやわらかくふんわりとした食感が特徴で、バターを乗せただけでも「ちょっと良いパン屋さんの食パン」に近づきます。

音の面でも違いが出ます。SB-1D151(W)は動作音が比較的抑えられており、とくにこね工程の音がマイルドで、夜間や早朝に使っても隣の部屋ではあまり気になりませんでした。SD-CB1も本体がコンパクトなぶん、全体的に音は控えめですが、こね始めの「グッ、グッ」と生地を捉える音はそれなりに存在感があります。BB-ST10はサイズが大きく、モーターもパワフルなため、3機種の中ではもっとも「働いている音」が出る印象ですが、不快な金属音などはなく、日中に使う分には問題ないレベルです。

操作性に関しては、SB-1D151(W)が「多機能だけれど迷いにくい」というバランスにまとまっています。メニュー番号が整理されており、パン・生地系・もち・甘酒といったカテゴリが頭の中でグループ化しやすいレイアウトです。SD-CB1はメニューがパン寄りに絞られているため、ボタン数自体が少なく、初めてホームベーカリーを触る人でも直感的に操作できます。象印 BB-ST10はメニュー数が多く、本体サイズも大きいぶん、慣れるまでは「一度取説を見ながら操作する」感覚になりますが、その分だけ細かいニーズに応えるメニューが揃っています。

容量とサイズ感も、日常の使い勝手に直結します。SB-1D151(W)は1斤タイプで、本体サイズも23.2×29.5×25.3cmと標準的なホームベーカリーの範囲に収まっています。「毎日1斤焼きたい」「家族3~4人分を一度に用意したい」という家庭にちょうどよいバランスです。SD-CB1は幅18.8cmという業界最小クラスのコンパクトさで、A4用紙の上にすっぽり乗る感覚のサイズ感。0.6斤のパンは少人数世帯や一人暮らしにぴったりで、置き場所・食べきりやすさ・電気代のバランスがとても良く感じました。BB-ST10は22.5×31.5×34.5cm・約7.5kgとしっかりしたサイズと重量があるため、キッチンの定位置をあらかじめ決めて「据え置き家電」として構えるイメージになります。

清掃のしやすさも重要なポイントです。SB-1D151(W)はパンケースやパン羽根の取り外しがしやすく、ヨーグルトや甘酒を作ったときも、ぬるま湯と台所用洗剤でさっと汚れが落ちる印象でした。もちコース使用後も、パンケースの形状が素直なので、餅が隅に残りにくく、後片付けのストレスが軽めです。SD-CB1は、本体が小さいぶんパーツ点数も多くなく、パンケースの取り扱いも軽いので、シンクの中で洗いやすいのが長所です。BB-ST10はサイズが大きく、パンケースも重量感があるため、シンクで洗う際には少しスペースが必要ですが、その分だけフッ素加工の効きが良く、こびりつきにくさは優秀でした。

総合的に見て、シロカ SB-1D151(W)は「パンも餅も甘酒も、この一台で完結させたい」というニーズに強く応えるモデルです。専用のもちコースと豊富なパンメニューを両立しながら、サイズ・価格・手軽さのバランスが良く、日常使いのベースマシンとして安心して任せられる印象でした。パナソニック SD-CB1は、もちコースこそ搭載していないものの、約0.6斤という食べきりサイズとコンパクトさが魅力で、「パンだけをとことん快適に」という割り切りがある人には非常に使いやすいと感じました。象印 BB-ST10は、パンの完成度ともちコースの実力を両立した「仕上がり重視」タイプで、パン屋のクオリティに近い食パンと、コシのある餅をしっかり楽しみたいときの頼れる一台です。

体感としては、シロカ SB-1D151(W)はホームベーカリーとしての完成度が高く、操作の簡単さ、静音性、仕上がりのバランス、片付けの容易さなど、日常生活に寄り添う設計が随所に感じられました。SD-CB1は「小さくて軽いから毎日使える」という利点が際立ち、キッチンに置きっぱなしにしておいても邪魔にならないのが好印象です。BB-ST10は、パンと餅の両方で一段上の仕上がりを目指せる、本格派寄りのポジションです。実際に使ってみて、「今日はしっかりパンを焼きたい」「年末は餅をまとめてつきたい」といったシーンごとに、3機種の得意分野がはっきり分かれてくるのを感じました。

まとめ

象印 パンくらぶ BB-ST10は、とにかく耳までふんわり仕上がる焼き上がりが抜群で、底面ダブルヒーターの力強い火力と具材・イースト自動投入の安定感が、私の「パン屋の香りと食感を家で」という欲を最も満たしてくれました。生地の伸びや膨らみ方が明らかに違い、焼き色も均一。振動や音はあるものの気にならない範囲で、完成度重視なら迷わず上位機。さらに、もちコースで作る餅はコシの強さがしっかり出て、お雑煮や焼き餅にしても存在感のある仕上がりになります。

次点はパナソニック SD-CB1。驚くほどコンパクトでキッチンの定位置に収まり、約0.6斤は食べきりやすく、忙しい朝のリズムにフィットします。必要十分なメニューとシンプル操作で「使う頻度が増える」のが魅力。焼き上がりは軽快で、サクッとした耳と軽めのクラムが日常使いに合う一方で、あえて機能を絞ったぶん、もちやパスタ・うどんなどのメニューは別の家電に任せる前提になります。「とにかく毎朝の食パンが主役」という人には、これ以上ないくらいピタッとハマる一台だと感じました。

一方、シロカ SB-1D151(W)は1斤・20メニューに加え、甘酒や餅づくりまで守備範囲が広く、日常の食パンから和のメニューまで「試して楽しい」余白があるのが良いところです。私の環境でも操作が直感的で、米粉パンも薄め焼き色設定で綺麗に仕上がりましたし、もちコースでついた餅は、やわらかさとコシのバランスがよく、家族で好みが分かれる場面でも素直に受け入れられる味と食感でした。パンと餅、どちらか一方に寄せるのではなく、「両方そこそこではなく、ちゃんとおいしい」を狙っている印象です。

総じて、仕上がり重視ならBB-ST10、生活導線とコンパクトさ重視ならSD-CB1、守備範囲と「試せるレシピの広さ」重視ならSB-1D151という整理になります。ベストチョイスを一つ挙げるなら、「毎日を軽やかに広げる」シロカ SB-1D151(W)。初めてのホームベーカリーとしても迷わずすすめられるバランスで、パンも餅も甘酒もこれ一台で楽しめる、手間と楽しさの釣り合いがちょうど良い一台だと感じました。

引用

https://www.siroca.co.jp/product/ouchibakery_sb-1d151/

https://panasonic.jp/bakery/products/sd-cb1.html

https://www.zojirushi.co.jp/syohin/bakery/bb-st10.html

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