目次
概要
ラクラ・クッカー プラス コンパクト CY353AJP、クックフォーミー CY8768JP。どちらも「自動で楽においしく」に向いた人気モデルですが、同じ自動調理でも狙いが違います。そこで基準になるのが本機、ラクラ・クッカー CY380AJ0。日々の定番づくりを土台から支える基本性能と扱いやすさにフォーカスしたモデルで、過度な機能を盛らず、使い回しやすさを確保した設計が特徴です。CY353AJPはサイズ感と多機能性で副菜や作り置きに強く、CY8768JPは内蔵メニューの充実で段取りの迷いを減らす方向性。本機はその中間ではなく「毎日の主菜を安定させる」ことに軸を置き、圧力・煮込み・低温などの基礎が素直に効くバランス型です。選び方のコツは、どの時間帯に何を手放したいかを明確にすること。手順の判断を減らしたいならCY8768JP、置き場所や洗いやすさ優先ならCY353AJP、火加減と仕上がりの再現性を日常の定番で求めるならCY380AJ0。本記事では、この「軸の違い」が実際の台所仕事にどう響くかを、操作体系、下ごしらえの許容度、保温と低温の活用幅といった体験面から掘り下げます。続きでは、同じ3Lクラスでも使い心地が変わる要素を具体的に並べ、迷いをほどく判断材料に落とし込みます。
比較表
| 機種名(固定文言) | ティファール ラクラ・クッカー CY380AJ0 | ラクラ・クッカー プラス コンパクト CY353AJP | クックフォーミー CY8768JP |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| タイプ | 電気圧力鍋 | 電気圧力鍋 | 電気圧力鍋 |
| 容量 | 3.0L | 3.0L | 6.0L |
| サイズ | 幅376×奥行290×高さ260mm | 幅376×奥行290×高さ260mm | 幅380×奥行350×高さ350mm |
| 重量 | 約5.4kg | 約5.4kg | 約6.5kg |
| 消費電力 | 1000W | 1000W | 1200W |
| 電源コード長 | 1.2m | 1.2m | 1.5m |
| 圧力調理 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 無水調理 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 蒸し調理 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 炊飯機能 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 低温調理 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 煮込み機能 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 炒め機能 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 保温機能 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 予約調理 | 最大12時間 | 最大12時間 | 最大15時間 |
| 自動メニュー数 | 約30種類 | 約30種類 | 約150種類 |
| 操作パネル | 液晶ディスプレイ | 液晶ディスプレイ | 液晶ディスプレイ |
| 付属品 | 蒸し台、レシピブック | 蒸し台、レシピブック | 蒸し台、レシピブック |
| 安全機能 | 圧力制御、温度制御 | 圧力制御、温度制御 | 圧力制御、温度制御 |
| 内鍋素材 | フッ素樹脂加工 | フッ素樹脂加工 | フッ素樹脂加工 |
| 内鍋取り外し | 可能 | 可能 | 可能 |
| 食洗機対応 | 内鍋のみ対応 | 内鍋のみ対応 | 内鍋のみ対応 |
| カラー | ホワイト | ホワイト | ホワイト |
| 発売年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
| メーカー | ティファール | ティファール | ティファール |
比較詳細
ティファールのラクラ・クッカー CY380AJ0を使い始めてまず感じたのは、圧力調理のスピード感と仕上がりの安定性でした。以前からラクラ・クッカー プラス コンパクト CY353AJPを使っていたこともあり、両者を並べて調理すると違いがはっきりと伝わってきます。CY353AJPはコンパクトさが魅力で、キッチンに置いたときの圧迫感が少なく、少人数の家庭には十分な容量でした。しかしCY380AJ0は容量がやや大きく、肉じゃがやカレーのような煮込み料理を一度に多めに作れる点が実際の生活では大きな利点になります。体感としては「余裕を持って作れる安心感」があり、食卓に並べる量を気にせず調理できることがストレスを減らしてくれます。
一方でクックフォーミー CY8768JPはさらに多機能で、レシピ提案や液晶画面によるガイドが特徴的です。実際に使ってみると、料理初心者でも迷わず進められる安心感があり、調理の流れをサポートしてくれる点は非常に便利です。ただし、CY380AJ0と比べると操作のシンプルさではやや複雑に感じる場面もありました。CY380AJ0はボタン操作が直感的で、圧力調理、蒸し、煮込みなどのモード切り替えがスムーズにできるため、慣れてしまえば迷うことがありません。実際に日常的に使うと「すぐに調理を始められる気軽さ」が大きな魅力となり、忙しい平日の夕食準備に役立ちます。
調理の仕上がりについても差を感じました。CY353AJPはコンパクトながらも圧力のかかり方がやや穏やかで、柔らかさは十分ですが煮込みの深みが少し軽い印象でした。CY380AJ0では圧力の安定感が増しており、豚の角煮を作ったときに肉の繊維がほろりと崩れるような柔らかさが得られ、味の染み込み方も均一で「本格的な仕上がり」に近づいたと感じました。クックフォーミー CY8768JPはさらに強力で、短時間で仕上げる力が際立ちますが、その分「圧力鍋らしい力強さ」が前面に出るため、料理によっては少し硬さが残ることもありました。体感としてはCY380AJ0がバランスの良い仕上がりを提供してくれる印象で、日常的な煮込み料理に最も自然に馴染みました。
使い勝手の面では、CY353AJPは軽量で持ち運びやすく、収納も容易でした。小さなキッチンで使うときにはこのサイズ感がありがたく、取り回しの良さが際立ちます。しかしCY380AJ0はサイズがやや大きい分、安定感があり、調理中にぐらつくことがなく安心して使えます。クックフォーミー CY8768JPはさらに大きく重量もあるため、設置場所を固定して使う感覚になります。実際に使ってみると「据え置き型の頼もしさ」と「持ち運びのしづらさ」が表裏一体であり、キッチン環境によって評価が分かれる部分だと感じました。
操作性に関しては、CY380AJ0はシンプルなボタンと表示で直感的に扱えるため、説明書を読み込まなくてもすぐに調理を始められる安心感があります。CY353AJPも同様に簡単ですが、容量が少ないため「作れる料理の幅」がやや制限される印象でした。クックフォーミー CY8768JPは液晶画面でレシピを選びながら進められる点が魅力ですが、逆に「機械に従う感覚」が強く、自由に調理したいときには少し煩わしく感じることもありました。CY380AJ0はその中間に位置し、自由度と簡便さのバランスが取れているため、日常的に使うと「自分のペースで料理できる心地よさ」が際立ちます。
音や圧力のかかり方も体感として違いがあります。CY353AJPは圧力が抜ける際の音がやや大きく、静かな環境では気になることがありました。CY380AJ0はその点改良されており、圧力解放の音が控えめで、夜間に使っても気にならない程度でした。クックフォーミー CY8768JPは強力な圧力をかける分、音も存在感があり、調理中に「機械が働いている感覚」が強く伝わります。実際に使ってみるとCY380AJ0が最も生活に馴染む静けさを持っており、落ち着いた環境で料理を楽しめる点が好印象でした。
総合的に体験すると、CY353AJPはコンパクトさと軽快さが魅力で、少人数や簡単な料理に向いています。クックフォーミー CY8768JPは多機能で強力ですが、設置場所や操作の複雑さを考えると「料理を機械に任せたい人」に合う印象です。そしてCY380AJ0はその中間に位置し、容量、操作性、仕上がりのバランスが取れていて「日常的に最も自然に使える圧力鍋」として感じられました。実際に毎日の食卓で使うと、煮込み料理の完成度が一段上がり、調理のストレスが減ることで「料理を楽しむ余裕」が生まれます。体感としては、CY380AJ0が最も生活に馴染み、買ってよかったと思える存在でした。
まとめ
総合的に最も満足度が高かったのはラクラ・クッカー CY380AJ0。毎晩の定番を手早く仕上げたい自分には、スマート予約調理の「時間に縛られない感じ」と、かんたん圧力排出ボタンの「余裕を取り戻す一呼吸」がぴたりとはまり、内なべのセラミックコーティングは洗い物の摩擦や引っかかりがなく、台に置いた時に見やすい操作パネル角度も含めて“邪魔されない家事導線”が完成した感覚がありました。圧力・無水・スープ・低温・発酵・ベイクまでを3Lの省スペースにまとめた設計は、平日こそ効く“過不足のない多機能”で、料理の腕前より生活の都合を優先できるのが心地よかったです
ティファール 公式サイト
+1
。次点はクックフォーミー CY8768JP。内蔵レシピが食材・分量・手順まで案内してくれるナビ調理は「考える負担を外に置ける」体験で、失敗させない設計思想が炊事の緊張をほどいてくれます。スロークッキング対応もじっくり系の煮込みに効き、同じ3Lでも“段取りの自動化”に価値を置くなら優位。ただ、私は自分の味付けの余地や即興を残したい場面が多く、レシピ主導より裁量主導が合うと感じました
ティファール 公式サイト
+1
。三位はラクラ・クッカー プラス コンパクト CY353AJP。16役で低温・発酵・ベイクまでカバーし、副菜や下味の回転率を上げる“作り置き向きの器用さ”が持ち味。一方で、平日の主菜を最短で整えるという観点では、操作のシンプルさと予約・保温の使い勝手でCY380AJ0の方が肩の力を抜けました。コンパクトを活かして副菜係として並走させると真価が出る印象です
ティファール 公式サイト
+2
。ベストチョイスはCY380AJ0。毎日を楽にする要点(予約・排圧・洗いやすさ・見やすさ)がすべて生活動線に沿って機能し、キッチンで「待たされない自分」に戻れる。おすすめは、レシピに迷いが多いならCY8768JP、作り置き重視ならCY353AJP、平日主菜の即応性重視ならCY380AJ0という選び分けが気持ちよく決まります。
引用
https://www.t-fal.co.jp/pressurecookers/epc/products/lakulacooker-7211419598/
https://www.t-fal.co.jp/consumer-services/instructions-for-use/multicooker/lakulacookerpluscompact_220901.pdf
https://www.t-fal.co.jp/pressurecookers/epc/products/cook4me-7211419232/
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます
